島倉千代子の「東京だよ おっ母さん」のパロディです。
生きとし生けるもの、どうしても避けられないのが、死。
我々は一回こっきりしかない人生を歩んでいます。必ず終わりを迎えるのであります。
そして、なんらかのつながりを持つ者があの世に送り出すことになります。
この記事は次のような方にお役立ちとなるやもしれません。
- 近しい人が亡くなり、その後の処理に立ち向かわなければならない近親者
- ご高齢の家族が、介護の必要があり、どのように取り組めばいいか、とまどっている人
- 死をどう理解して向かい合えばいいか、さっぱりの貴方
- 大切な人との付き合い方をもう少し捻りたい人
- 武術をやってんだけど、イマイチ深みがない。深いことを教えてもらえない練功者
- 一度しかない、母親の逝去に関して記録しておきたいわけししょう etc…….
続きものを現在進行形で展開させて連載していきます。ハチャメチャな感じになるかもしれません。ご了承ください。
他人事じゃあない「死」
武術の究極は「死」をどう捉えるか、に尽きる
武術であればあらゆる流儀・門派でも、行き着くところはここになります。
武術家を自称しているわけししょうとしては、生死観をしっかりと踏まえることが武術の実践には重要だと提言したいわけです。
どなた様も、もれなく死にます。生物の歴史として、これまで死ななかった例は1つもないと断言できます。どんな手段を使ってもダメです。そう、我々は死ぬことを前提に生きていかなければなりません。
武術は殺人術です。知ってましたか? 相手を冥土に送る術なのです。そういう意味でも死から逃げられないのです。相手に死をもたらすのであれば、しっかり自身で「死」を知りましょう。
わけししょうが提唱している「武楽」と矛盾していません。生死をも楽しむというスタンスです。
武術が宗教の代わりになるかは別として、宗教の究極も死との向き合い方といえましょう。
俺たちみんな毎日死んでいる
わけししょうは死んだことがありませんので、リアルに知っているとは言えませんが、毎日死ぬ練習をしています。しかも、あなたもですよ。判ってますか?
そう、我々はほぼ毎日寝てます。これって、臨死体験ですよね。
うろ覚えで恐縮なんですが、欧州には
「よく働いた日は健やかな眠りが訪れ、すばらしい人生には安らかな死が訪れる」(わけししょう意訳)
諺(ことわざ)があったと思います。たぶん、高校生の頃に知ったのですが、そのときは「フ~ン」でした。やはり、人生経験のなさで理解できてなかったのであります。
でも、これって人間の生き方の極わまりじゃないですか。
さあ、今日もしっかり安らかに死ぬ練習をしましょう。
「生も歓喜、死も歓喜」とは鎌倉日蓮仏教での教えであります。
もうちょっと分かりやすくいえば、死ぬことは怖くないということです。
ただし、そこに至るまで滅茶苦茶痛かったり辛い場合はあるんですがね。
死が怖いってのは多層的でして、いくつもの要素が絡み合っているかもしれません。
自分が消滅することによって、家族の扶養ができなくなること、周りに迷惑をかけてしまうこと、悲しませてしまうこと、夢を追いかけられなくなること、などなど数えきれないほどネガティブなことばかりです。
それでも敢えてそれらのリスクを呑み込むのが、武士というか「侍」的なマインドセットです。
『葉隠』にある「武士道と云うふは死ぬ事と見つけたり」
後は野となれ山となれ、ではなくて遺された者にも同じマインドセットが備わることを信じるのです。
いつか来る日に備える
あなたの、親兄弟はもとより、奥さん恋人、師匠先輩お友達が先立つことは基本的に必然ですね。
年老いて病気などを背負っているくれば、Xデイは必ずやってきます。
そして、我々自身にもそのXデイはやってくるのです。
人の別れは2種類しかない
端的に「生き別れ」か「死に別れ」の2つです。
どんなに愛し合っていても必ず訪れる別れについて、わけししょうが聞いた話です。
何らかの理由で離ればなれになる。もしくは、自分が息絶えるか、その人が塵となるか。同時かもしれません。
そう考えると、いろんな人が愛おしくなりませんか? だから、できる範囲でもっと大事にしておきたいものです。
手続きも大事だが、マインドがもっと大事
高校生のころ、クラスメイトの父親が急死したことがありました。担任の先生が本人にいろいろと語りかけていました。その内容は忘れてしまいましたが、他人事ながらわけししょう自身も受け入れることができませんでした。自分がそういう立場にあれば、どうすんだろ?
さあ、そうとう時間が流れました。逃れならないライフイベントとどう向き合うか? この記事は抽象的に展開しましたが、次回から具体的な事象を取り扱います。
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