親の顔を見てみたい!
ってすでに昭和の考え方というか思考ですよね。令和の現代ではまず聞かれないですね。どういう意味か解りますか? 相手をディするときに使う表現なのです。
てなわけで、わけししょうの親について展開します。あ、もちろんディするのが目的ではありませんよ。
息子からみた両親
すでにわけししょうの両親はこの世にありません。
とはいえ、ご両人の化学反応によってわけししょうが爆誕したのでありまして、感謝の意を込めて振り返ってみたいと。
わけししょうの父親はこんな人
人はいいけど、口はちょっと悪い。
わけししょうも受け継いでますねえ。
面倒見がよく、真面目。人望も厚く、頼りにされる。
わけししょう、受け継いでると思います。
生粋の阪神ファン。阪神が優勝したら、なんでも買ってやる! と言ってましたが、1985年にはなんにも買ってくれませんでした。阪神が勝った翌日だけ、デイリースポーツを買いに行ってましたねえ。
わけししょう、受け継いでおります。
料理が上手い、といいながら作ったのを見たことがない。いいとこ、スルメを炙って醤油マヨに一味唐辛子を振ってご自身のご飯のアテにしてたくらい。お酒はぜんぜん呑めませぬ。食はすごく保守的で、エスニックとかまったくダメ。唯一、豆板醬を鍋料理の薬味にしてましたねえ。
わけししょう、まったく違いますねえ。息をするように料理をしています。こんな感じ。得意技、めちゃめちゃあります。
わけししょう、お酒に関してはノーコメントとさせていただきます。あなたの息子とは思えないわ。
わけししょう、世界中を食べたい。というくらい、食については攻めてます。飲食業はやったことなし、これからもなし。でも、プロレベルのモノは持ってまっせ。
母親と違って「うちは貧乏」とは口にしない。新しもの好きの、ガジェット好き。意外とこだわりがありますねえ。
陸王にスバル360、乗ってたらしい。車は、ケンメリのステーションワゴンとか持ってたもんねえ。渋い! 今あったらすんごいと思います。
かなり高価な電化製品とかA3対応コピー機、ワープロにPowerMacの導入も躊躇くGOサイン出したし。そういや、わけししょうが子どものころ、青焼きコピー機があったもんねえ。写真が趣味でもないのにニコンF3とか持ってたなあ。
わけししょう、受け継いでますねえ。でも、最新とか最先端とかは意外といかない。お金に糸目はつけてます。カメラは基本、型遅れ。周りは否定するでしょうが、けっこう貧乏性と思っています。
病院嫌いの歯医者嫌い。そのおかげで59歳で死にました。その頃の自営業は定期健康診断なんてありません。しんどいとか言って、顔を見たら、白目が真っ黄色。こらアカン。わけししょう、死相ってのを初めて見ました。松山市民病院で下された診断は「胃がん末期、余命3カ月」。けっきょく6か月生きましたが。
しかも、開腹手術をやる段になって、わけ母がオペに立ち合いたいとか言い出して。しかも、当日にバックレかまして「わけししょう、アンタ行っといで」と来たもんだ。
おかげさまで、松山赤十字病院のオペ室で親父の腹の中を見るという栄誉に浴することになりました。全身麻酔で眠っている親父。執刀医から説明を受けました。太って突き出た腹真っ二つになって、黄色い脂肪が印象的でした。
「これがガンです。胃壁を突き破って背中の筋肉まで達しています。肝臓はきれいですね」
結局はガンを取ることもなく消化管のバイパス手術をやって縫合。その後に至ります。
わけししょう、これも受け継いでますね。詳細については別の機会を設けます。
わけししょうの母親はこういう人
わけ母は知性やインテリジェンスはほとんどない、感情の人でしたねえ。しかも、気が弱くてキレる。簡単に言えば、話や冗談が通じない人でした。
わけししょうはそういう性質(たち)ではないです。
趣味や楽しみがない人にみえましたね。空いてる時間にやることがない、なにか楽しみを見つければいいのに、と子ども心ながら思ったものです。悪く言うと、つまんない人。
わけししょうとは正反対かな。
ただ、食べることには歯止めがきかない人でしたね。海辺の育ちということもあり、お魚は大好き。料理も好きでしたね。トラフグだって平気で捌いてましたね。ぜんぜん習慣だったようです。外食も大好き。愛媛松山って美味しいお店も少なくないです。
これはわけししょうの真髄ですねえ。がっつり受け継いでます。
健康なんてまったく考えない、病気になれば病院に行けばいい、薬を飲めばいい、というように本質からズレまくってましたねえ。そのため、入院・手術・介護・リハビリのオンパレードでしたね。
反面教師としたいところですが、飲酒に関してはわけししょうも同類ですね。わかっちゃいるけどやめられない、と。
商売の上では、お客に慕われていましたねえ。世話好きでお節介、自身の論理で動く。まさに昭和のおばさんでした。かなりグイグイ押していってましたねえ。
このへんについては、わけししょう受け継いでますかね。
不安症がすごくて、神経症を経てうつを発症してましたねえ。とにかく、不安の材料を探すのです。どうやったら、そこまで疑心暗鬼になれるのか。
昼間から横になって家事ができない状態もまあまあ長くて、家の中が汚い時期もありました。
夜になると、寝ている幼きわけししょう兄妹を順番にたたき起こします。学習机周りを怪獣よろしく荒らしまくります。それを「片付けろ」というのです。いったい、どういう意味があるのか。それが毎夜続くのです。ひたすら寝たふりをして切り抜けたりしましたが、弟と妹もつらかったと思います。
わけ親父に「なんとかしてほしい」みたいに言ったこともあるのですが、諭してもダメなんだ的に言われました。対応としては正解なのですが、夜な夜な続く虐待的な行為が止むには何年もかかったような気がします。
わけししょうが大人になって、近所の心療内科受診を勧めて初めて本人も認識したと思います。
わけししょうはそれに関しては受け継いでないと思います。怖がりとかは受け継いでますけど。
その副産物として、わけししょうの自立心がムクムクと育ったのであります。
でも、思い返すと母親業にがんばったというか、子どもたちのためにいろんなことをしてくれたと感謝しています。
どういう機構か味かは覚えてないんですが、ソフトクリームが家で食べれたんですねえ。日世のコーンとかありました。わけししょうが幼稚園児くらいのことだったかなあ。すぐになくなりましたけどね。すごいねよ。
わけししょう、幼少のみぎりはわがままで神経質で、どうしようもないガキだったんです。
小学4年生だったかな、友達がいないんだと駄々をこねて母親にワーワー言ったら、涙をぬぐって慰めてくれたり。
とはいえ、よく怒られました。悪さもそうとうしましたしねえ。ここらへんはサラっと流す、と。
まあ、そういう光景はまさに昭和。言うことを聞かないガキ共とそれと闘う大人たち。
母親と息子の関係性から言うと、わけししょうの親離れはすんなりいきました。いわゆる「親殺し/子殺し」はコンプリート。感情的に相容れないし、まあ、武術を習いに東京へ出たい願望に突き動かされておりました。
あ、そうそう。男の子って、いくつになってもマザコンって言われるとカチンとくるでしょ。でもね、全員もれなくマザコンです。わけししょうも含めてね。それを認めて母親との向き合い方を考えましょう。
親は無くとも子は育つ とは?
すでに触れたことがありますが。どうやったらお子さんがこんなにしっかりするんですか? とわけししょうの面前で知人がわけ母に問いかけました。わけ母は自身の子育てが成功したとは思っていなくて、言葉に詰まっていたのを憶えています。
わけ父母の子育ては成功したのでありましょうか?
これは非常にジャッジが難しい。数値などの客観性を持った評価がほぼほぼできないからです。
世で成功者と賞されるような地位に立っていたとしても、親に対して恨みつらみを持っていたら、親としては子育てが成功したとはいえないかもしれません。
親が子どもをなんとかしようすること自体が間違い
親の期待の応えることが全てともいえない。親の願いというか、ビジョンを子に押し付けて不幸になった例なんて腐るほどあります。
わけししょう、実は教育学なるものを大学で専攻しておりまして。そこでよく見た論として、
子どもは親の期待に応えようとします。
「勉強しなさい」「いい子でいなさい」「きちんとしなさい」「〇〇ちゃんみたいにね」
当然、うまくいくときもあれば、できないことだってあります。
「あなたはどうしてできないの?」「聞き分けのない子ね」「ぜんぜんダメね」
こういうジャッジって、正論であっても当事者である子どもにとってはキツい。皆さんもそんな経験ありませんか?
じゃあ、わけししょうはどうしてんの?
子どもの頃に「親になったらわかる」みたいなことも母親から言われたような気がします。
まあ、お前はダメだっていうことなんでしょうが。はいはい。
子を育てることと、子が育つことはまったくの別物だと思います。
「親」とは、木に立って見るってことなんですと。誰かが申しておりました。そんな態度というかスタンスでやっているつもりです。
「勉強しなさい」ってのは、勉強できない親が無責任に押し付ける虐待ワードだと考えます。子はできる範囲でやってるはずです。向き不向きがあんだから、現状が精いっぱいなんじゃないかな。
だいたい、そう言ってるアンタがそんなに勉強できたの? してたの?ってことです。
夫婦で子育ての方針をめぐって対立することがあると思います。わけししょう、上記のように「お前が子どものとき、どうだったの」と家人には問いかけました。
だいたい、成績がいいからといって、そんなのぜんぜん重要じゃないでしょ。意見が別れるでしょうかね。
子どもに言ってないけど、こうなってほしい希望とは?
わけししょうが夫婦で5日間ほど家を空ける機会がありました。旅立つ前に子どもにこんな風に言いました。
「帰ってこれないかもしれないから、その後はうまくやって」
こんなこと言う親っていないかも。
縁起でもない? いやいや、親も逝ってしまいますよ、いつかはわからないけど。
わけししょうの子どもにもいろんなことが待ち構えているでしょう。そんなの当たり前。でも、それを乗り越えるのは親じゃなくて本人たち自身。
それがわけししょう流子育てかな。
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わけししょうはみんなからのご意見等を待っています。お問い合わせ欄からおねがいします。
そんな感じで。わけししょうでした。