これはフィクションを超えた現実!
驚愕の事実を直視せよ!
映画化決定!
今世紀最大のスペクタクル!
世界が涙した感動巨編!
もういい?
世界中の映画賞を総なめにできるような作品かしら?
娯楽の帝王 映画はお好き?
わけししょう、自分では映画好きとはあまり思ってません。
観ないってことじゃないし、ネットフリックスやAmazonprimeも契約しています。休みの日に立て続けに何本も観てしまうこともあります。ただし、パソコンの画面でですが。
ただ、感情移入がけっこう激しいというか、ホラーにはびびってしまい、ヒューマンには涙して、アクションにはハラハラしてしまい、疲れてしまうのです。すぐに一時停止してしまいます。シアターではなおさらハラハラしちゃいます。
周りの映画好きは、ホントによく鑑賞されているようで、そのような方々にはまったく敵わないのです。監督や俳優の名前なんて全然関心がない。
誰かが言ってたのが
絶対にありえないストーリーを疑似体験できる、人生は映画から学ぶことが多いとか、とか。
エンターテインメントであることは100%同意ではありますが、わけししょう、学びの場とはなりにくいと思います。強いて言えば、「ゆきゆきて神軍」くらいかな。良い子は真似しないように。
ちなみに最近(2024.3)に観にいったのは「ゴジラ-1.0」と「君たちはどう生きるか」でした。東京に出た際、暇な時間があり、アカデミー賞受賞作を連続で鑑賞。ゴジラの絵の作り込みはいい感じ。戦争のリアルを感じることができました。かたやジブリ作品については。この年はDisneyとかピクサーとかアメリカのアニメが不作だったんだね。
さて、素人の映画論なんてどうでもよろしい。
人生は航路というより映画かなあ
鏡よ鏡、かがみさん。この世で一番美しいのは?
って訊くんじゃありません。鏡に映る自分に問いかけるのは。
俺の人生、これでいいの?
人生を旅にたとえることがあります。わけししょうもそんな思いもあります。ただ、地球上の移動を伴う必要があるような。一所に留まる生活ではしっくりきません。
となれば、やはり作品だね。
人生は映画だ!
これまでのストーリーはどお?
あなたの作品はいかがですか。
ラブストーリー? コメディ? それともサスペンスですか。いろんなジャンルが散りばめられてるかも?
ジャンルはともかく、おもしろいですか?
これって、ある意味で究極の質問ですよね。
わけししょう自身、自らにいつも問うています。
面白く生きているか。人生を楽しめているか。一大スペクタクルエンターテインメントになってる? できてる?っかてね。鏡は見つめないけどね。
観客の立場では、自身の人生ってぜんぜん面白くないって思う人も少なくないでしょう。もしくは、大したことない、平凡でなんとなく展開してきただけ、みたいな。
いやいや、どん底で不幸しかない、っていうご仁もいらっしゃるかもしれません。できるならリセットボタンを連打して強制終了したい。やりなおしたい気にもならない、くらいとか。
さあ、現在のシーンまでの展開はさておき、これからの生き様を映画のストーリーとして作りこんでみませんか。
製作/監督/脚本/演出/美術は思い通り
これまでは観客側に座っていた貴方は、制作側に回ることになります。
さあ、すべての役回り・スタッフを思い通りにこなすことができます。
それどころか、ストーリーさえも自由自在。
クリントイーストウッドみたく、脚本&監督&主演を張ってください。というか、あなたしかできないのです。
これってけっこうすごいことかもしれません。
ただし、フィクションではなく、完全なるドキュメンタリー映画にしなければなりません。
娯楽作の構造を考えよう
わけししょう、東京時代にやってたアルバイトで、こんな仕事場に行ってたことがあります。
それはね。シナリオ専門の出版社。当時、聞いた話では日本では2社でほぼ独占してたらしいのですが、台本ってのを作る印刷屋といってもいい。
テレビドラマからバラエティー、映画に舞台、イベントのシナリオを冊子にするっていう業務なのでした。営業部隊が取ってきた手書きやワープロ原稿を活字にしてレイアウトして、版を焼いて印刷製本。わけししょうは校正といって赤ペン先生が中心で、製本作業とかもやりました。当然ですが、夜のお仕事です。けっこう長い間やりました。1年以上かなあ。完全に昼夜逆転です。石原プロの駆け出し連中がアルバイトに来たりしてましたよ。あれからスターダムにのし上がったのはいたのでしょうか。
おそらくですが、何千本という脚本に目を通してきました。「渡る〇〇は鬼ばかり」とか「○○ビンビン物語」「〇国自衛隊2」とか「〇さんの目がテン」とか。洋画の吹き替えの台本とかもありましたねえ。
カット割りとかって言ってたかなあ。出来上がった台本にカメラの振りとか、キャストの位置を板付けとかって、細かく手書きで指示を書き込んで印刷。わけししょうの汚い字を見て、俳優とか芸能人が番組を撮ってたんですぜ。いや、ほんとに。後日、テレビで連ドラを見てて、関わった作品が放映されたことがあって、一字一句をシナリオ通りに演技していたのに感心したことがあります。劇団四季のモットーですね。
わけししょうは映像作家である自負は揺るぎないwwwのですが。詳しくはYouTubeチャンネル「wakenyudo works」をご覧ください。所詮、こんなレベルではあります。
娯楽作映画は黄金のパターンがあるという。だいたいこんな感じかな。
ぜんぜんイケてないとか、すねに傷があるとか、とにかくハンディを背負った状態の主演者なのです。降りかかる困難・巨大な敵を前に絶望的な状況からの逆転を目論みます。まったくうまくいかない。はね返されてしまってばっかり。
近くには温かく見守る異性がいて、主人公の奮闘を励ましたり涙したり。困難にも巻き込まれて命の危機に瀕します。
ゼロかマイナスから主人公は奮起します。その姿はぜんぜんカッコ悪くて、敵に笑われるくらい。周囲も絶望的な評価です。
しかし、周囲の協力や味方・運や敵の油断が事態を徐々に変えていきます。かすかな希望/チャンスが見えてきます。
とはいえ、強大な敵/困難は簡単に克服できないのです。最後の最後まで悪戦苦闘が続き、絶体絶命の敗北寸前に劇的な大逆転。
大勝負になんとか勝利した後にはご褒美的な素敵が訪れます。そう、ロマンスと報酬。
巨大な敵を撃てよ撃てよ撃てよ
痛快娯楽作に最も重要なのはなにか? それは主人公ではなく悪役の作り込みです。
いかに強大で恐ろしさを演出できるか。その舞台を張ることがシナリオの肝となるのです。
ゴジラ、宇宙戦艦ヤマトの諸君、アベンジャーズ、スターウォーズ、エイリアンしかり。
どうしようもないことを申し上げますと、前提として主人公の勝利はほぼほぼ確定です。そうなるといかなる困難とスリルを兼ね備える筋書きとするか、ジェットコースターのような展開が繰り広げられるか、にかかってきます。
あなたの人生が面白くなくつまらないのは、貴方自身の問題だけではなく、立ち向かう敵が弱すぎるからではないですか? と逆説的に説きたい。
人間ってのは、根本的に楽したいと志向行動します。楽するのと楽しいは、ある意味で対局にあります。両者はトレードオフの関係にあるのです。
人生の快感を味わいたいなら、もっともっと自分を追い込めないと。すでにどん底まで追い込まれているならば、OKですね。
シナリオも都合がいいように展開させて。自分自身が最高に面白いと思えるようにね。
ヒーロー登場! それは君だお前なんだよ 俺か? 私ね
主役であることと役回りはまったく別物です。つまり、貴方の演じるのは自身の作品では主役でありますが、世に云う「脇役」的ポジションであってもいいのです。地球制服を阻止してもいいし、しなくてもいい。大富豪になってもいいし、ならなくてもいい。なんなら、悪役でもいい。
あくまでも、その位置でヒーローを演じきってください。それはあなたにしかできない、最高のストーリーをさ。好きなBGMを頭の中でぐるんぐるん回しながら。
圧勝なんかじゃ面白くない。苦悩と絶望とカッコ悪さととことん付き合いながら。ボロボロになってかまいません。
今がダメでいい理由とは
作品の説得力を持たせるには、どん底からの上昇トレンドが必須となります。
ということは。
イケてなくていい。どうしようもないほうがいいですね。辛苦を舐めつくしている不幸の真っただ中から。もしくはとてつもなくでかいものを失うところでいい。
環境に負けて、仕事に負けて、自己嫌悪の極致に陥っていてください。
ただし、その後のクライマックスを用意することをお忘れなく。
目的意識があれば、目の前のどうしようもないような事態も対峙して戦えるのです。
あなたの映画にわけししょうが関わります
もしかして、貴方は人生に絶望しているかもしれませんが、人生はあなたに絶望していない。
スクリーンに映し出されているあなたは客席が見えていないけど、間違いなく固唾を呑んでいる観客がいるのです。
でも、どうすればいいのか。わけししょうがいるじゃありませんか。
お望みの展開をアシストいたしましょう。完全ドキュメンタリー映画だからね。安直な劇的じゃなくていい。地味でささやかなシナリオでいいの。最終的に勝てばいい。
ぜひぜひお声をおかけください。
わけししょう自身も自分の作品でヒイヒイ言ってますけどね。みな、同じ。